バルコニー防水｜屋上庭園「そら庭」仕様

レジリエンス日本住宅新聞　令和2年 2月15日に屋上庭園が掲載されました

レジリエンス性高い住まいづくりへ提案

ここ数年、大きな自然災害が相次いでいる。なかでも、昨年の台風15号と19号は、千葉県を中心とした東日本をはじめ、全国に甚大な被害をもたらした。特に、屋根の被害は大きく、応急処置としての、多くの住宅の屋根が、ブルーシートに覆われた。
これまでは、台風といえば九州に上陸することがほとんどだったが、現在は日本全国どこに上陸してもおかしくない状況。しかも、気候変動のせいか、これまでとは異なる季節に発生することも増えてきている。地球温暖化の影響による海水温の上昇によって、台風は大型化してきており、今まで以上の備えが求められている。
一昨年の台風21号では、関西地方で多くの台風被害が発生し、修理が追い付かず1年以上ブルーシートのままの住宅も少なくなかった。さらに、昨年も台風による屋根被害が拡大した。住宅のレジリエンス性（強靭化）を高める観点から、屋根の在り方も改めて考えていく必要があるのではないだろうか。
バルコニーの防水や屋根の利活用を求めてきた「屋上庭園」はこれまで全国約1万棟の実績があるが、近年の台風による被害が一切発生していないという。
台風による被害が多かった地域で、改めて確認したところ、屋根材である鋼板をしっかり下地と密着させているため、屋根材の下に風が入りにくいことが分かった。さらに、『屋上庭園』は屋根を利用するようにできているため、四方を高さ1100mm以上のパラペットで囲っていることから、屋根に風が直接ぶつからないことなどから、屋根の被害が発生しないと考えられるとしている。パラペットが壊れるほどの強風が直撃しない限り、屋根が吹き飛ぶことはないと思われる。